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2022年 NPO研究会活動報告 - 日本アーユルヴェーダ・スクール

アーユルヴェーダ

活動報告

2022年 NPO研究会活動報告

カテゴリ: 活動報告 作成日:2016年06月18日(土)

2022年は、研究所付属『日本アーユルヴェーダ・スクール』がインドSDM カレッジハッサンとの学術提携を結びました。

研究部門においては、アーユルヴェーダの探究と視野の拡大を目指した、スクール生による課外研究活動「AYUR VISION」プロジェクトが発足、始動いたしました。

2023年は、研究活動のアウトプットも視野に入れながら、インドの提携大学での研修旅行や現地講師の招へい、予防医療及び補完医療としてのアーユルヴェーダの学術的研究、アーユルヴェーダの認知の高まりに伴い、より正確で実践的なアーユルヴェーダの普及を目指して、活動をしてまいります。

 

【教育】

◆本科コースなど
本科(基礎クラス、応用1クラス、応用2クラス)やセラピストコースなどでは、延べ100名以上の方に学んでいただきました。

 

◆研究科の開催

本科コース応用2クラスを卒業した生徒さんへ向けて、月に1回、クリシュナ校長の特別講義を行いました。

こちらも延べ100名以上の方に学んでいただきました。

卒業後も、継続してアーユルヴェーダの学びを続けていただけるようにと、応用2クラス卒業の方はどなたでも無料で参加が可能です。

 

◆AYUR VISION
スクールの課外研究活動「AYUR VISION」を立ち上げました。
アーユルヴェーダを学んだ生徒の皆さんが、アーユルヴェーダの眼鏡を通して、様々な探求を行う場です。

初年度は、卒業生の研究発表会を3回にわたり実施いたしました。


① 腰痛に対するアーユルヴェーダとヨーガ療法の有用性
 油を塗ってヨガをする「腰油(!)」など、すぐに実践できる様々なアイデアが紹介されました。
② みんなのディナチャリア白書2022
 多くのアンケートから見えてきたディナチャリヤの効果や、継続するために便利なアイデアの共有、体質別の実感の差異など、なるほど!と皆で頷く内容でした。
③ Vriksha Ayurveda(ヴリクシャ・アーユルヴェーダ)-樹木のアーユルヴェーダ
 古典書をわかりやすく紐解いてくださいました。古典には一部びっくりするような表現もありました。畑の土を通して見えてきたスロータスのお話も興味深いものでした。

 

アーカイブ動画を視聴可能です。ぜひご覧ください!→こちら

 

 

【国際交流】

◆新たな大学との学術提携
インドSDM College Hassan (Sri Dharmasthala Manjunatheshwara College of Ayurveda & Hospital Hassan)と新たに学術提携いたしました。SDMカレッジハッサンHPはこちら
インドでも有数の、製薬部門を持つ大きな私立大学です。今後、講師の招へいや研修ツアーなどを計画していく予定です。

 

◆インドとの学術交流
当校が2001年から学術提携をしているインド国立グジャラート・アーユルヴェーダ大学がAYUSH省直下の国家最重要機関「ITRA(Institute of Teaching and Research in Ayurveda)」となりました。インドにおいても、更なるアーユルヴェーダの発展が見込まれます。
クリシュナ校長、及川副校長がインドに赴き、当スクールでも数々講演をしてくださっているAnup Thakar学長と、数年ぶりに再会することができました。Anup学長と共に、提携校の更新を行いました。

ITRAでの短期集中講義なども、今後検討してまいります。

ITRAとの学術提携  Anup先生とクリシュナ先生2  

 

 

◆インド大学での特別講義

及川副校長が、グジャラート州ガンディナガールにあるアーユルヴェーダ大学にて特別講義を行いました。

State Model Institue Ayurveda Science大学は、国際基準の医学的知識やスキルを養うことを目的として、新設された大学です。グジャラート州内で抜擢された生徒さんが集まっています。

及川先生は、Challenge and Scope of Panchakarma Practice in Japan(日本におけるパンチャカルマ実践の挑戦と展望について)というテーマで、未来のアーユルヴェーダ医へ講義を行いました。

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 【普及】

◆インド大使館での日印国交70周年記念イベントの実施
日印国交70周年記念事業の一環として、Scienceweekのアーユルヴェーダ部門にて、講演会と展示イベントを行いました。

講演会では、アーユルヴェーダ学会の北西剛理事長をはじめ、日本のアーユルヴェーダ普及に尽力される多くの先生方がお集まりくださり、貴重なお話をしていただきました。展示会場では、ジヴァ・ジャパン・アーユルヴェーダの文分先生とご協力をさせていただきながら、ディナチャリヤの展示とスクール生によるガイドツアー、オイルを使ったセルフケアをご紹介しました。

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◆アーユルヴェーダ学会 名古屋研究総会
研究総会に及川副校長が登壇しました。
「体質特異疾患に対する予防医療の提案」と題し、プラクリティによる個人行動の違いやかかりやすい疾患への対処について発表しました。
また、がん予防の滞在型リトリート施設、「リボーン洞戸」を運営され、アーユルヴェーダを滞在中のケアに取り入れている船戸崇史先生の講演にて、及川副校長が座長を務めました。


◆アーユルヴェーダ学会分科会 パンチャカルマ研究会の活動
及川副校長が、アーユルヴェーダ学会の分科会、パンチャカルマ研究会の代表世話人となりました。9月には、研究会の先生方と共にオンライン研究発表会を実施。スクールの内外問わず、アーユルヴェーダを学ぶ方々へ向けて、バスティの作用秩序の考察を発表しました。

分科会メンバーの先生方である、イナムラ ヒロエ先生(アーユルヴェーダ医)、田澤先生(現代医)、佐藤真紀子先生(専門家)、斎藤先生(現代医)、金田先生(現代医)がそれぞれ、貴重なお話をしてくださり、2時間以上続いた発表会は、大変盛況の中終えることができました。

古典と現代医学、双方の視点からの考察は、非常に興味深いものとなりました。


◆守口市、インド文化体験イベント
大阪府守口市でのインド文化講座及び体験イベントにて、ディナチャリヤ、セルフマッサージのワークショップを行いました。

在大阪・神戸インド総領事館のご協力のもと、アーユルヴェーダ学会北西理事長のご講演にお集まりの皆様や、多くの方にアーユルヴェーダを体験していただきました。

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【研究】

アーユルヴェーダの認知が高まっていることに伴い、生活に取り入れられるアーユルヴェーダ普及と、より正確なアーユルヴェーダの伝達のための研究活動を始めました。

ごま油の効果効能検証:日本で手に入るセルフケアに使うごま油の使用感や成分の調査
リトチャルヤ(季節の過ごし方)日本版:日本の気候風土から見たアーユルヴェーダ的季節の巡りに合わせた生活法の検討

ブラフミーの効果効能測定:ブラフミーの摂取が睡眠の質や集中力に与える影響の測定

 

2023年は、アウトプットを見据えながら、引き続き研究活動を続けてまいります。